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第14話 離れてしまう 心のキズナ 「ふざけんなよお前!」 サイが突然怒鳴った。 「キラなんかに解るか…っ? 俺はずっと2番なんだ!彼奴がいるからずっと2番で! 後…一歩の1位をとてつもない差で片付けられて…っ」 人は誰かを羨まずには居られない。 「サイも『コーディネイターだから』って…言いたいの?」 「コーディネイターだから勝てないなんて俺は思ってない!」 でも、その言葉は…。 『大丈夫 俺は大丈夫だから キラ』 近くに居るのに遠くにいる感じ……寂しい。 「……アスランは…傷ついてもそんな事一つも言わない」 「……そんなの、言わない方が悪いっ」 「どんなに辛くても笑顔で笑って…辛い事全て我慢している。 ……サイは?サイは何?アスランみたいに我慢してなんていわないッ…けど」 言葉が上手く言えない。 僕はどっちの味方なの? 僕はどっちの言葉を良く思うの? 僕の思いはきっと……………。 「ねぇ、サイ。もっとよく考えて。そんな、酷い事言わないで…」 「煩い……!!!!」 『サイ。本気と手を抜かれるの どっちが嫌だ?』 「……っ…煩い。何でも見透かした顔して …あんな奴…いなくなってれば良かったんだ!!!!」 それは…『死んでも良い』って…事なの? 「そんな…アスランをそんな風に言わないで…っ」 僕、アスランが死んでたら生きられない…。 「あっ…駄目…だってば……」 「…ミリィ?」 驚いた顔をしているサイ。 …なんでミリアリア…アスランをつれてきてるの!? 「…御免……ベンキョ、は、よく解って…しまて…不愉快だったら…ごめ」 「アスラン……だんだん、言葉解ってきたんだー」 ”嬉しい”とか”悲しい”とか、そういう言葉はどうでも良かった。 「御免、キラ」 「………っ…アスラン!!」 何故か飛びついてしまった。 記憶とか失っていても、君が呼んでくれたから。 「も、もう一回呼んでっ…アスランっ…」 「…”キラ”?」 「…うわぁ………っ」 喜ぶキラ。 サイは少しだけご機嫌斜めの顔をしていた。 「……御免。母さんとか父さんが…俺に期待するから…だから……御免」 「……?」 「アスラン、言葉の意味解らないの?」 「………」 コクンッ アスランらしくないその頷き方が、とっても可愛くて、笑えてきた。 「ねぇ、アスラン。”好き”っていう言葉とか”嫌い”っていう言葉、わかる?」 「………好き…と…嫌い」 「そう。好きと嫌い」 離れている気がするのに…… 何故か……何か別のものが…。 「…キラのこと、好き」 「………………は?」 ………僕――――――――!!? **後書き** 04年2月26日。 どうでもいいけど種終わった今頃この続きを書く私もなんだかねえ。 鋼書きたかったんだけど鋼はどうも、 荒川先生の”世界観”がきっちりしていて壊してしまうのが怖いんです。 だからまだ完成品は1話ぐらい(笑) さて。物語はどうなっていくのか。 どうでも、いいけど短い(笑 |